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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第4章 泣き虫ルームメイト4 潤

4-2

明るくて素直なまーは すぐにクラスにも馴染んで 楽しそうにしてる


部活にも たくさん誘われてるみたいで ここ数日は 放課後に あちこちの部活を覗いてるみたいだ




「もう どこに入るか決めたの?」
「うーん・・・前の学校ではバスケやってたんだけど 2年から入るのもね・・・入るなら個人種目の方がいいかな、と思ってる」

「ふぅん・・・例えば?」
「陸上部とかね」

「・・・走るの好き?」
「好きだよ。ベタなこと言うようだけど 風を感じるのって気持ちいいから。
そういえば潤は部活やってないの?」

「俺はみんなで一緒に汗流して頑張ろう、みたいなの苦手だから」
「あはは・・・なんとなくわかる。潤は猫っぽいもんな、群れる奴らを上から見てるイメージ」

「そう?なんか悪口っぽいな」
「そんなことないよ、クールなロシアンブルーって感じ、カッコいいじゃん」

「俺はカッコよくなんかないよ・・・風を感じて走れるまーの方が 俺なんかよりずっとずっとカッコいい」
「潤・・・?」 




気が付いたら泣きそうになってた
普段 感情にはしっかり蓋をして、起伏は出来るだけ浅く収めてるってのに





まーは俺の心を揺さぶる
とても強く
とても深く




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