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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

「あー、楽しかった!!」

宿泊先のホテルへ向かうタクシーの中で。

倉田くんは喉の奥でクックッと笑いながら、上機嫌だった。

久保田くんが想いを叫んだ後…

矢口さんと芹澤さんがどよめいて、次々に久保田くんをからかいだした。

「え…あ、違います!!付き合いたいとかそう言うんじゃなくて、上司として好きってことで!!」

久保田くんはあたふたしながら否定した。

「そりゃあいい人だし、人間的にも好きですけど…」

ちらっと私を見ると、そのまま口ごもってしまい…。

けど?

何でそこで止まるかなぁ?

けど…何だって言うのよ!?

告白されて、同時にフラれた気分なんですけど!?

「久保田くん、サイコー」

倉田くんはくすくす笑ったままで。

その事も何だか面白くない。

「そんなに面白かった?」

「久保田くんの喜怒哀楽の落差と、アンタの百面相が」

百面相?そんなに色んな表情してたかな?

首を捻ると

「アンタ、久保田くんに告られて浮かれただろ」

冷やかすように言われて、ギクッとした。

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