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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

「そんな事ない」

力を込めてるのがわかるように、指の間を狭くして、親指と人差し指の間に入った倉田くんの小指を握った。

離したくない、って…分かるよね?

様子を窺うと、目を細くして笑っていて。

「そんな懸命にならなくても」

そして手を緩められた。

あ…離しちゃうの?

手を開きかけると、優しく指先を絡ませるように辿って、手のひらを合わせてきた。

「どうぞ?」

その口調に心臓が高鳴る。

倉田くんだって…ズルい。

倉田くんの指の間を縫うように指を交差させて、きゅっと握る。

恋人繋ぎ…だ。

倉田くんの手を包んでいるのに、包まれてるのも感じられて、余計に近く思う。

「そんなに嬉しい?」

くくっと笑いをこぼして、私の顔を見ると

「さっきも言ったけど…簡単に引き渡したりしないから」

ぎゅっと手を握られて、そのまま引き寄せられて。

倉田くんの肩に凭れた所で、耳元で囁かれた。

「アンタは俺のものだろ?」

「…っ!!」


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