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sugar-holic2

第3章 約束と責任と…

明け方にふと目を醒ますと。

倉田くんに抱えられたまま眠っていた。

あ…良かった。

シングルの狭いベッドだから、自分の部屋に戻っちゃうかと思ったのに、いてくれたのが嬉しい。

薄暗い部屋の中、倉田くんの寝顔をそっと眺める。

相変わらずキレイな顔してるよね。

でも、寝てる顔はいつもより少しだけ幼くて、可愛い。

頬に触れようと動くと、倉田くんが呻き声を上げて、腕を動かして…。

動きを封じられるように抱き締められて、今さらなのにドキドキしてたまらなくなる。

う…。無意識でこういう事するの、反則だよ。

眠ってても離さないって言われてるみたい。

自然と頬が緩んでしまう。

俺のものになれ…か。

こんな風に抱き締められて照れちゃうくらい、私の気持ちは倉田くんに向いてる。

体だって許してるのに。

わざわざそんな事を言うってことは…

やっぱり…気付いてるのかな?

私が、心のどこかでブレーキかけてること。

倉田くんを本気で好きにならないようにしてる事に。

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