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sugar-holic2

第1章 プロジェクト成功

「岐阜で何かあったのか?」

「いいえ!?特には!」

慌てる私を尻目に

「冷たいですねぇ。ツンデレですか?」

倉田くんはニヤニヤ笑いながら

「この人が岐阜に来てくれたお陰で、俺も色々いい思いさせてもらってますし」

「いい思いって…」

皆には付き合ってることは内緒にしてる。

別に社内恋愛が禁止って訳じゃないんだけど、同じ部署内だとよく思われないらしくて…

だから、こんな飲み会で、社員ばっかりいる場所で下手なことは言えないのに!!

倉田くんってば、どういうつもりなの!?

「課長が岐阜に来なければ、今回のプロジェクトもこっちに回ってきたか分かりませんし」

え?

目をぱちくりさせて倉田くんを見ると、

「貴重な体験させてもらえました」

そう言って、次長のグラスに自分のを打ちならして乾杯してみせた。

…あ、そういう事!?

自分の想像と違う展開に、頬が熱くなる。

何だ。てっきり…

視線を向ければ、倉田くんが笑いながら私を見ていて…

まったく!!相変わらず意地悪なんだから!!

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