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sugar-holic2

第8章  疑惑が確信に変わる時

苦しくて、いつの間にか涙目になっていた。

指で涙を拭うと、倉田くんが胸から手を離して

「何処に?」

あ…体が離れた…。

「……内緒」

解放されて、ホッとしたっていいのに。

どうして…残念に思ってしまうの?

「ふーん…」

そんな私の気持ちなんか知らないように、低い声で呟くと

「近いうちに都合つけます」

商談のようにさらっと答えを返してきた。

「あ…ありがとう…」

自分でもこの受け答えはおかしいって思う。

だけど、それ以外に浮かぶ言葉がなかった。

さっきの快楽に、頭が回らなくなってる…。

倉田くんが手を貸してくれて、何とか立ち上がると

「けど…隠し事してるのは『罰』だよな?」

え!?

「償ってもらうから」

「んっ…!!」

そのまま手を引かれて、抱き締められるのと同時に唇を塞がれた。

いつもと違う荒々しいキスに、鼓動が激しくなる。

唇が離れて、正面から見た顔は…

「どうする?ベッド行く?それとも…」

目の縁を赤く染めて欲情した…男の顔、だ。

倉田くんの首に腕を回し、耳元で答えた。

「…ここで…いい…」

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