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sugar-holic2

第9章 時間を忘れて…

それから。

思っていたよりも早くに、その日はやって来た。

「今週なら大丈夫ですよ?」

会社の廊下ですれ違い様に告げられて。

急いで振り返って、倉田くんの背中に言葉を投げる。

「ありがとう!!」

手をあげて応えた後ろ姿を見送って、緩む頬を慌てて引き締めた。

いけない、いけない。

さて…と。

そうしたら色々予約したり用意したりしなきゃね。

頭の中で準備することをリストアップしていって…

頬がにやけるのを止められなかった。

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