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ビタミン剤

第7章 人魚のナミダ



一年前
俺と翔さんの時間は離れたけど
またこうして、重なり合う事ができて
これからはずっと同じ時を
2人で刻んでいける。


「翔、俺からも誕生日、
プレゼント渡したいんだけど。」


「マジで?
俺、プロポーズの返事が最高の
プレゼントなんだと思ってた。
まだなんか貰えるの、なに、なに?」


寝室の扉をあける
ベッドの上には
ウェディングドレスが5着
タキシードも5着
翔さんに選んでもらいたくて
ぜんぶ
まとめてロスで購入したもの。


「潤、これ、マジで?!」


「翔が、1番似合うの選んでよ
タキシードでも、ドレスでも
俺なんでも着こなせる自信あるし。
今夜のプレゼントは翔が選んで
くれたの着る俺自身がプレゼント
だから、有難くちゃんと受け取れよ。」


「潤っそれ最高っ!
やべ、こんなん着てキレイに
なった潤見たら
俺フィーバーして
今夜は朝まで抱いて抱いて
寝かせてあげないかもよ。」


「フフ、楽しみだね。」




ほらね、王子様2人だって
ハッピーエンドになれる。

ね、翔さん
俺の愛しのダーリン。




おわり

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