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ビタミン剤

第4章 こんなの、はじめて




ドキドキの緊張ものだった。
収録も始まれば、楽しく時間が過ぎて
無事に終了。


「ありがとうごさいましたぁ。」


「いやぁ、
相葉くんめっちゃ良かったよ 。
ジャニーズであそこまで
撮影させてくれるなんて
かなりいい数字になると思うから
期待しててよね。」


「はい、こちらこそ。
お世話にいろいろなりました。
あと、翔ちゃん、いえ、
櫻井翔のこと、これからも
どうぞよろしくお願いします。」


「さすがは嵐だねぇ。
櫻井くんも礼儀正しいけど、
相葉ちゃんもきちんとしてるね。
メンバー愛もかなり強いし
嵐の勢いはまだまだ続くね。」


「ありがとうごさいます!」


上機嫌のプロデューサーさんは
肩から背中、腰からお尻って
やたらとボディタッチをしてくる。

この業界は馴れ馴れしくする
人も少なくないから、
別に気にはならなかった。


そこに有吉さんと、翔ちゃんが
来てくれて、また俺のことを
話題にしてくれるから、
うれしくてにこにこしてたら
なんでだろう。

笑顔のはずの翔ちゃんの顔が
時々厳しい目つきに見えるんだけど?


「あ、そうそう。
櫻井くんと相葉くんこの後も
仕事あるんでしょ。」

「そうなんですよ。
では、お先に失礼します。」


へ?
この後…なんかあったっけ?

有吉さんからの言葉を受けて
翔ちゃんに背中を押されるように
して2人で楽屋へと向かう。

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