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ビタミン剤

第30章 ムテキのヒーロー


Sside


ホントにこれが自分の声?

たよりないあまい声がくちびるから漏れ出てくる。

ゆっくりと智くんの指が挿入される
3本目が進入してきそうになって
受け入れるのがこわくて
智くんの腕を引っ掻いてしまった。

「…ごめんなさっ…ふっ…ぁう…う」

「大丈夫、おいらより
翔ちゃんのほうが痛いもんな?
前も触ってあげるから、もっとチカラ抜いてみて
翔ちゃんのココぎゅうぎゅう締め付けてきてる。」

「智っ…キスして…
お願い…こわいからっ…キスっ…ぁんん」


吐息ごと奪われて、
智くんの舌で唾液が絡み合うくらい吸われて
もうなんにも考えられなくて
目蓋の裏が閃光するようにチカチカする。


1番長い指がある箇所に触れた


「あっああっ…ひぁっ…ああっあん!」

勝手に跳ね上がる身体
自分でうまく制御できない不安と
初めて体験する、大きな波に飲み込まれる感覚。

「翔ちゃんの気持ち良いとこココだね
おいら、しっかり覚えとくから
もっとぐりぐりするからね」

「あ、やぁ、…ひっ、ダメッ
ぐりぐり…やめっ…んん…ああっ」


はしたないほどに勝手に腰が揺らめきだしてた。


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