ビタミン剤
第32章 ハダカの王様
Aside
褐色の素肌に抱きしめられる。
好きで好きで、好きだった気持ちは当たって
砕けずに実ったけど
この恋は誰にも言っちゃいけないんだって
勝手に思い込んでた。
勝手に作ってたハードルを取っ払って飛び越えて、しっかり手を握りながら駆け出してくれる。
俺が挫けそうになったら
振り返って立ち止まって手を差し伸べてくれる。
大ちゃんが疲れたときは
俺が背中に負ぶってあげるからね
だから、これからも
ずっとそばにいてほしい
毎日だって瓶の牛乳を冷蔵庫の中にいれておくから
大好きなハダカの王様の為にね。