
ビタミン剤
第38章 愛のある風景
Nside
仰向けに寝かされて両膝抱えて精液で
滑ってる陰部を露わにしながら
大野さんに向かって身体を開いている。
目の前で舐め上げてる指先で解されるのを
待ち侘びてた。
「言ってみな
なにして欲しいんだ?」
「ちゃんと…弄って…」
「違げえだろ
かずのいやらしい孔をぐちゅぐちゅ
音たてながら柔らかく解してくださいだろ?」
「いやっ違っ…」
「ふーんんじゃ辞めるか?」
「いやいやっ
お願い、辞めないで…」
「んじゃ言えよ」
「も、指じなくて…いいから
智の太いの…嵌めて…」
くちびるから零れ落ちる言葉は大野さんを
ひどく喜ばせたみたい。
当てがわれる智の先端に吸い付くみたいに
身体が勝手にうごめいて
はやく突き刺して欲しいとねだってる
過去の誰かと比べられても
以前、誰かがこの身体を通り過ぎたとしても
今この瞬間は俺だけのもの
抉るように貫かれた痛みは
繰り返し揺さぶられて生まれる快楽のさざなみにのみこまれていく。
今、この両手脚がなんのためにあるのかと
問われれば、間違いなく
このおじさんの褐色の肌、
愛しい肉体に縋りつく為だと応えるよ。
