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ビタミン剤

第7章 人魚のナミダ



ニノは相変わらずの少食で山盛りの
パスタはほとんど減ってなくて、
サラダにツマミに箸をのばしても
わずかな量が減るだけ。


「あのさ、嬉しいんですけど
こんなにつくっちゃってさ
俺、翔ちゃんじゃねえんだからさ。
あんなばくばく食べれないよ。」



そうだった。

確かに翔さんサイズを考えて準備して
買い物カゴの中も気がついたら翔さんの
好物とかを入れてたりした。


「べっ、別に食えなきゃ
持って帰って食べればいいだろ。
相葉ちゃんだったら
ばくばく食べるでしょうが。」


「それよりさ
どうなのよ、別れたって言ったけど
ほんとのところ仲直りしたいんでしょ。
さっさと謝っちゃえばいいでしょうが
翔ちゃんだったら
きっと許してくれると思うけど。
あの人ジェイのこと、
めっちゃ大事にしてるし
今でもいろいろジェイのこと
心配していろいろマネージャーにも
助言したりしてるみたい。」


ワインを飲みながらほろ酔いのニノの
言葉がやけに気になってどういうことか、
詳しく聞いてみたら

最近俺のマネージャーの気の利いた
行動は翔さんからのアドバイスが
あってのことらしい。



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