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星に見ている

第9章 学び進めぬ卑怯者


「――――――…手塚君…大丈夫?」



うつむく僕の視線に―――…


少しよれた…灰色のハンカチが差し出された――――…




「―――…俺だって…いまだに卑怯者だよ…」





僕は、差し出されたハンカチを…受け取りる…


















「――――手塚君…


卑怯者同士――――…俺たち…



付き合ってみようか―――?」

















「―――――……ぇ…?」







僕は、受け取ったハンカチを使う間もなく…



ゆっくり顔をあげる―――…







すると…隠していた涙が…



僕の頬を…流れ落ちる…







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