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毎晩異なる身なりをしている
朝顔先生の職業は探偵か俳優だと思っていた。

だけどそうなると「先生」と
呼ばれることは腑に落ちない。

教師、医者、弁護士、検事、政治家など
「先生」と呼ばれる職業は様々だが
どれも朝顔先生に似合わずしっくりこない。

「咲良ちゃん。何かあったでしょ？」

朝顔先生は自分で焼酎のロックを作る。

「分かります？」
「分かるよ、顔見りゃ。やつれてる」
「……フラれちゃいました」

朝顔先生はいつもこうして
私の胸の内を言い当てる。