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魔王「勇者討伐の旅に出る」

第2章 キャンプ

盗賊「ちょっと待ってよぉ!騙したのぉ?!」

召喚士「そういうわけじゃない。コイツは今でこそ単なる足でまといだが…」

召喚士「いずれ必要となるさ。『本物の』勇者に会うためにね」

盗賊「…ほんと?」

召喚士「本当さ。年寄りの言うことは聞くもんだ。それに、あんたはあたしに借りがあったろう?」

盗賊「まぁ…それは…」

召喚士「コイツの封印を解くのに随分と世話になったからねぇ。あれは、それでチャラだ」

召喚士「それにコイツを連れていれば旅の資金に困らない上に、そうして希少な宝石が手に入る」

召喚士「悪くないだろ?」

盗賊「…うーん…なんか上手いこと利用されてるような…?」

魔王「ていうかいつまで俺の上に乗っかってんだオマエ」

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