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魔王「勇者討伐の旅に出る」

第2章 キャンプ

魔王「俺を、封印した男…」

召喚士「そうだ」

召喚士「…それも覚えていないか」

魔王「…ああ」

盗賊「ま、私はうすうす分かっていたけどねー。魔王を封印したからこそ、勇者なんて仰々しい名前で呼ばれるもんでしょー」

盗賊「今日のアレみたく、ハナっから勇者なんて呼ばれてくるのはオカシイ話だよねぇ」

魔王「そう言われりゃな…」

召喚士「…それはわからんさ」

盗賊「え?」

召喚士「名前が先か、行いが先か…」

召喚士「時としてどちらも本人とは無関係に人々に知られることもある…」

召喚士「…真実など、どこにも…」

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