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第22章 償い

『レナ…?・・・オイ…』













『アッハハハハハ~!!!

もぉ、ムリっ!!!

限界っ!!!キャハハハハハ~!!!』








〃な…に・・・?〃





レナがオレから離れて
再びタバコをくわえ火をつけると
フーっと煙を吐いてオレを見る






『~あの子だけに留まらず?

リョーキもそんなバカだった?…』




『……』






ヒラリ…




レナがワンピースを
チラリとめくってみせる

平らな腹を
一瞬オレに見せつけて……笑った






『フツーさぁ…ある程度
わかっちゃうもんじゃない~?

半年も前に別れてんだよ?

それに…見たらわかるよね?
ウソかホントかくらい』






『うそ・・・ついたのか?…アイルに』







『なにマジになってんの?
バカじゃない…?

ま、でも~アンタが先に来たら
その場でオワリ
ゲームオーバーだったけど?

冷たくあしらってくれちゃったから
おかげで面白かったよ~?』






『・・・。…』






『あたし言ったよね?
〃聞かないなら別の子に言う〃って…

あの子で…あんな素直にホイホイ
言うこと鵜呑みにする子で
よかったよ~♪アハハ!!

アンタのそんな顔みれてイイ気味
中々楽しめたし~・・・』






『…アイルに……嘘ついたんだな?…

ウソ・・・・・なんだな?』






『プッ・・・まだ言う~?
わかんない方がヘンじゃない?
あの子…ホントに~…』





人を…疑うことも

ロクに知らないアイルに…

こいつは…







『ったくさぁ…~ムカついたのよっ!』






『…ムカついた?・・・だと?』







何言っても眉ひとつ動かさないで
チャキチャキしちゃって…

おもしろくないから
チョットからかってやっただけじゃん!!

したら
あんたらマジになっちゃってさぁ~』





悪びれる様子もなく
勝手な事を次々と口にするレナに
オレは抑えきれないモノがこみ上げる







『・・・ちょっと…からかっただけ?』











アイルが・・・




アイルが…一体どんな気持ちでいたと






どんな想いで…



・・・

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