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Best name

第32章 最高の名前

アイルがお茶を運んでくる。




四人そろって席につくと

それとなく

ソウタさんが場を仕切ってくれた。





……なんか、やっぱり

らしくないと言うか

カタイ感じだけど。





『二人とも仲が良くて

最近じゃ将来のこと考えて

本当によく…一緒に頑張ってるんですよ』






『ふふ・・・そう』




『二人とも若いですが
しっかり者ですからね~

…あ、アイルのはやはり
お母さんに似たんでしょうかね』




『あら・・・』





ソウタさんは元々よく喋る人だ。





けど…なんというか

力が入ってるのは、オレの気のせいか?




緊張するのは最もか…。





だけど…オレからみても

(と言っても
オレは…傍観する立場じゃないが)

なんか…今日のソウタさんは
ド偉い気の遣いようだ。





もう…そろそろ

ゆったりでも良いのでは…?

なんて…オレでも内心思ってたり。




アイルが暗い…ってワケではないが

アイルに反比例して

明るく気さくそうな人に見える。




ビジネス慣れしてるからか

振る舞いや、話し方は
本当にやわらかというか…賢そうでいて

柔和な印象を与える

そして・・・知的そうな。





ソウタさん・・・・・どうしてそこまで・・・・・?





なんて思っていたオレにも


段々・・・わかってくる。

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