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Best name

第32章 最高の名前

さらに過ぎること数ヶ月



臨月に入ったアイルは
少しふっくらとしてきて

すっかり大きくなったお腹に
時折、腰が辛そうだった。


マナさんも順調に安定期に入り
この日もみんなで
軽く散歩がてら外出していた。


適度な運動と
日光浴は気持ちいいみたいで
アイルはいつも喜んでいた。


『アイル…気をつけろよ?ゆっくり…』

『ん。…よい・・・っしょ…っと』




『~すっかり重そうねアイル
二人だもんね・・・♪』



『ん・・・ふふ
無事に生まれてほしい。
もうそれだけです』



河原で日光浴しながら
他愛ない会話をしたり

マナさんとアイルは
お互い励まし合ったり

リラックスしたり
中々楽しそうに過ごしている



『フゥ・・・もぅチョット

歩いてこようかな・・・』



『…あんま遠くに行くなよ?程々にな?』



『うん・・・』



一休みしていたアイルが
ゆっくり立ち上がって歩き出す。





『順調そうだけど、アイルどう?』


既に産休に入っている
アイルの体調を心配して
マナさんがオレに聞いてきた。


『お陰様で
今のところ大きな問題もないです』



『よかったぁ♪・・・~ただ
事前入院になるって?計画入院ていうの?』




『はい。・・・大事をとって来週から』


『初産だし、双子ちゃんだもんね。
先生は・・・なんて言ってるの?』




『んー…双子は余程
好条件が揃わないと

自然に産むのは
難しいらしいんで…まぁ

そのつもりでいてくれ~
・・・とは言われました』


『そっかぁ…。
けど今のトコ順調なワケだし

アイル
体もしっかりしてきたじゃない?

何て言ってもまだ若くて体力もあるし!
案外ポコポコっと産むかもよ?あの子❤』





ポコポコ・・・って(汗)💧



『三人とも
無事でいてくれれば
言うことなしです』


『そうね。~お互い楽しみだね』



『ふふ……はい』




無事に生まれるまでは

何があるかわからない

心配事や不安は山ほどだけど

オレとアイルは



……と言うか

当のアイルは

いつもリラックスして

前向きに、ニコニコ笑っていた













『っっ・・・うっ……ぅうっ』







そんな…アイルが


突如・・・座り込んだ




お腹を・・・・・おさえて

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