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第7章 彼女の幸せ

少し落ち着いたオレは

アイルをはなしてソファに寝転ぶ





『ひざ・・・かして?』


『うん・・・。いいよ』





〃ガマンするな〃を

主張してしまったせいか

アイルは快諾

オレの頭をのせて膝枕してくれた。







少し、うたた寝して目を覚まし

やわらかいももから頭を起こす






『ぁ‥起こした?…寝てて

あたし帰るから・・・』






身の危険を感じてるのか?





・・・じゃないといいな




少し……かなり反省した






『…じゃ送るよ』



『まだ昼間だよ(笑)

一人で帰れるよ。少し用もあるし…

リョウキ、今日はもう休んで?』





『~~わかった。着いたら連絡くれよ?』


『うん』





玄関まで見送る





『今日はアリガトな…』


『…っ』





アイルがオレにギュっとくっついた




ドキッとする






…こんなアイルも初めてだ。







『アイル・・・?』




『~ふふ。ごめん

幸せだと…チョットこわい

なくならないか…って』






『~なくならないよ

ずっと…絶対に

安心しろ

ずっとなくならないから』






アイルの頭をぽんぽんと撫でて見送った







幸せがこわい、と言ったアイル






幸せだ…って感じてくれてるのだと知る




嬉しかった。






アイルの幸せは・・・なくさせない



本気でそう思ったから


迷わず言い切った








アイルの幸せは

ずっと、なくならないよ・・・と





言い切った・・・

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