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第8章 迫る悪夢

『お先に失礼します』




アイルが仕事を終えて帰路につく。







『お~、おつかれさん。気をつけてなァ~』






『あ!アイルのやつ(笑)

まただよソウタさ~ん』



『アイルのケータイか?

しょーのないやつだなぁ~ハハハ!』





ソウタとマナミの呆れ笑いが聞こえる。






アイルが暗くなった商店街を抜けようとした



……その時












ドン…っ







『ん…っ!?・・・んっっ』







突然、後ろから口を塞がれる









『んんっ…、ん~~っ!……』







〃何?!・・・誰っ?…〃






驚いて動くこともままならないアイルが
そのまま路地に引きずられる











『オイ!!何やってるっ…!!?』





大きな声を出して駆けてきたのは

アイルのスマホを届けに

後を追って来ていたソウタだった






声に驚き


アイルを突き飛ばして逃げるのは…


おそらく・・・男。








『アイルっ!?大丈夫か!?』



『ソータ…さん・・・』






ほんの一瞬のことで何が何だかわからず
呆然とするだけのアイル




何かよからぬ予感のする出来事だった。

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