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相葉さんの恋人になる方法

第1章 ただ好きなだけ。

A side

最近、にのが冷たい。
それに元気が無い。


今日は久しぶりに早起き出来て、楽屋1番乗りかもー!
なんて思ってたら、にのが居た。


にのも早起きしちゃったのかな?!
ゲームしてる猫背が可愛くて、抱きついたら怒られて距離をあけられた。


今までだったら、文句は言いつつもそのまま俺に体を預けてゲームを続けていたのに・・・


そういえば、最近家にも遊びに来ない。


なにか怒らせるような事しちゃったのかな・・・?
それとも、何か悩み事でもあるんだろうか。


にのはJr.時代から1番仲が良くて、いつも一緒にいた。
口は悪いしぶっきらぼうな態度をする事もあるけど、本当は誰よりも人を気遣う優しいにの。


今でいうツンデレってやつ?
それをまさしく地でいくにのは、憎めない可愛いやつなんだよ。
俺は、にのを親友だと思ってるし、にのだってそう思ってるハズ。
もし悩みを抱えてるなら、力になってあげたいよ。


でも、ツンデレにのちゃんの事だ。
聞いても、素直に話してくれないだろうな〜なんて思っていると、なにやら隅で翔ちゃんと喋ってる。


俯くにのに、優しく語りかけてる翔ちゃん。
翔ちゃんに相談乗ってもらってるのかな・・・?
俺にも頼ってくれたらいいのに・・・そりゃ、俺より翔ちゃんのが頼りになるだろうけどさ!


さみしいよ、にの。
バカ騒ぎして、じゃれあってた頃みたいになれないのかな。
こんな事思う俺は子供なのかな。


相談してくれないなら仕方ない。
無理に聞き出すなんて出来ないもん。


それなら俺は、にのが少しでも元気になれるように、いつでも笑顔でいてやるよ。



A「にの!なにボーっとしてんの!行こう?」

手を出すと、悪態をつきながらも俺の手を握るにの。
そんなにのにホッとする。
暖かくて可愛い手。
少し顔を赤らめて俯きながら、ついてくるにの。


くふふ、良かった、手払われたらどうしようかと思った。
こういうとこ可愛いんだよな〜!
女の子のツンデレって別に可愛いとは思わないけど、にのは可愛いと思ってしまう。


仕事が終わったら、久しぶりに飲みたいな。
俺の家に誘ってみようかな。


ニッコリ笑いかけると、にのは少し戸惑ったようにしてから、笑い返してくれた。


やっぱり少し元気がないけど、
俺はその可愛いにのの笑顔が大好きだよ。

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