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第4章 可愛い恋人。

日付けが変わる少し前、
ピンポーンとインターホンが鳴った。


帰ってきた!!


エプロンを付けて準備万端だった俺は、急いで玄関へ向かう。


そうだ・・・どうせなら、とことん新婚さんぽくしよう♡
急いでキッチンへ引き返し、お玉を取りに行く。


満面の笑顔で玄関を開けると、俺の姿に心底驚いている相葉さんが可愛い。


「おかえりー♡
お風呂にする?ご飯にする?

それとも、ワ・タ・シ??」


調子に乗ってぶりっ子しながら言うと、顔を真っ赤にしてギューっと抱きつかれた。


A「にのちゃんただいま!!もう可愛すぎて泣きそうーーーーーーー!!」


ふふふ♡
やったね、大成功。


A「にの、どうしたのコレ!!
魔法のステッキ持った妖精さんみたい!可愛い!!」


魔法のステッキって・・・お玉が??
どこまでメルヘンなんだこの人は。笑


N「相葉さんが喜ぶかなぁって・・・
格好だけじゃなくて、料理もホントに作ったんだよ?」


A「まじで?!ホントだ良い匂いする!!」


帰ってくるなりずっとハイテンションな相葉さん。
リビングへ入ると、目を見開いた。


A「スゴイ・・・これ全部にのが作ったの?!」


改めて見ると、並べられた料理の多さに恥ずかしくなる。
可愛いエプロン付けて、大量に料理作って待ってるなんて恋する乙女そのものだ。
やり過ぎたかな。


N「食べれるだけで良いよ・・・残ったのは明日食べようと思って多めに作ったから。」


A「俺メッチャお腹空いてるから!
でも・・・まじで食べ切れそうにない量だな。笑」


確かに。
気合いを入れ過ぎた自分に恥ずかしくなって思わず俯いてしまう。


A「残ったのは、明日また一緒に食べようね♡」


え?明日一緒に??


N「明日も会えるの?」


A「え?だって元々は明日誘ってくれてたじゃん。空いてるんでしょ?」


明日も会う事が当然のように言われて、堪えきれず顔が緩んでしまう。


A「くふふ、嬉しいの?可愛い♡」


チュッと軽く頬にキスされただけで、一瞬で熱くなった体。
もっとキスしたいけど、相葉さんお腹減ってるし・・・
相葉さんが美味しそうに食べてる姿を見ながら、
「待て」をされているワンコの気持ちだ。


早く甘えたいよ〜
いっぱいキスしたいよ〜


笑顔で談笑しながら、そんな事ばっかり考えていた。

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