テキストサイズ

スイッチ

第9章 ひとりで。


俺が酔っ払って大失態をおかした翌日、目が覚めるとベッドで相葉さんに抱きしめられていた。


翔さんに抱き付いてキスして、
相葉さんに泣き付いて甘えて・・・
挙句に寝オチしたのか俺は。



恋人として減点1億ポイントくらいだ・・・。
付き合ってから、まるで良い所を見せれて無い気がする。



・・・しかも頭痛い。
完全に飲み過ぎだ。



N「はぁ・・・・・」


A「気分悪い?」


N「え?!」


いつの間にか、相葉さんが心配そうに俺を見ていた。


N「ごめん、起こしちゃって・・・」


A「ふふ、もう起きなきゃいけない時間だから。」


あんな事したのに笑ってくれる相葉さんに、胸が締め付けられる。


N「昨日・・・ごめん。」


色々伝えたい事があるような気がするのに、結局この一言しか出てこない。


A「衝撃だったなぁ。」


N「・・・・・ごめん。」


A「くふふ・・・怒ってないよ?」


寝転んだまま、大きな温かい手で俺の頭を撫でてくれる。
頭痛が和らいでいくのを感じて、やっぱりこの手は魔法の手だ、と思った。


A「俺に縋り付く可愛いにのちゃんを見れたし♡」


N「・・・っ!!」


思い出すと死にそうになる・・・
相葉さんが怒ったと思ってホントに泣いて縋ったんだ。
しかも翔さんが居るのに。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ