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大型犬との同居

第4章 ~迫り来る魔の手~

『えっ!?
小太郎さん、大丈夫なんですか!?』

通話越しでもわかるように、大喜君が驚きながら慌てる。

「大丈夫、落ち着いて
車は一台で、3人が乗ってる
今から、奴らを撒いて帰るから少しだけ遅くなるかも」

上手く撒ければの話だけど、それを言うと大喜君が不安がるから言わないでおく。

『あの、すみません!
俺のせいで迷惑を…。』

「僕は大丈夫だから安心して
絶対に無事に帰って来るから、大喜君は美味しい夕飯を作って待っててね」

我ながら、フラグを建ててしまった。

『はい、わかりました…。
絶対に、無事に帰って来て下さい…。』

「うん、それじゃあ」

僕は、通話ボタンを切った。

◇505号室・リビング◇

「小太郎さん…。」

俺は、スマホをテーブルの上に置く。

「もしかして…。
夕飯の買い物の時にあの辺に居たのも、俺じゃなくて小太郎さんの車を何度か見かけたからか…?」

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