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大型犬との同居

第4章 ~迫り来る魔の手~

気が付けば、俺は涙を流していた。

「俺を助けたばかりに……俺を匿ったばかりに、俺を…俺を庇ったせいで……小太郎さんが傷ついて…うぅっ…。」

「大喜君、泣かないでよ…。
僕は、大丈夫だから…。」

この期に及んで、自分より俺の心配をする小太郎さん。

「何で、自分の事より俺の事を心配してるんですか!?
俺の事で迷惑かかって巻き込まれたのに、何で俺を責めないんですか!?」

小太郎さんは、困った表情をする。

「正直言って、自分でも何故だかわからないんだ…。
大喜君を責める気になれない…。」

そう言いながら、小太郎さんは立ち上がって靴を脱ぐ。

「ちょっと座りたいから、話の続きはリビングで…。
あと、救急箱持って来て…。」

「……わかりました…。」

俺は、小太郎さんを支えながらリビングに向かい、小太郎さんがソファーに座るのを確認してから、救急箱を取りに行った。

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