テキストサイズ

校えっち(校閲)ガール

第2章 桐生悠人の事情①

「……恋人になれば私に東京を教えて
くれますか?」
「東京を?どうしてか聞いてもいい?」

『慣れなきゃ……東京に』

確かそんなことを言っていた。

「それは……ごめんなさい……」

言いたくなさそうだった。

無理して聞く必要もないか。

「いいよ。俺の知ってる限りになるけど」
「……ありがとうございます」
「俺と恋人になるってことは仕事を
引き受けるってことになるけどいいの?」
「はい……悠人と一緒なら心強いです」

未央は再び繋いだ手を強く握った。

『心強い』

未央は俺と同じように感じてくれていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ