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校えっち(校閲)ガール

第6章 桐生悠人の事情③

それなのに俺という人間は……

「エッチするから右も左も無いでしょ」

などと口走ってしまった。

半分照れもあるが。

しかし、その発言が功を奏したのか
未央の強張っていた表情が
穏やかなものへと変化した。

「寝ようか」

まだ21時だけど。

「はい」

未央の微笑みが嬉しそうにも見える。

「とりあえず俺、右ね」
「はい」

右利きだから。

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