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兄達に抱かれる夜

第1章 お願いっ、嫌なのっ、あたしは……っ





お母様の言葉はとても淡々としていた。




あたしの排卵日まで、把握していたなんて……。




ゾクリ、背中が粟立った。




美しい庭園が目に入って、紅葉の葉が、風に舞う様が見えた。




ポツリ。




ポツリ、ポツリと雨が降りだして、それはどんどん激しくなり、窓を風が叩いていく。




窓を叩く雨音があたしの胸を揺らし、叩いていく。



胸が…………痛い…………。

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