テキストサイズ

僕をスルーしないで

第3章 冷ややかな眼差し


須藤くんを追いかけたものの
僕には話しかける勇気はない



須藤くんの背中を見つめていると
須藤くんの足が止まった



「……なんだよ」



ドキッとした
まさか須藤くんから
話しかけてくれるなんて



「…っ…」



答えなきゃ
須藤くんの質問に



でも僕の口からは
乾いた息しか出てこない



須藤くんが僕を見ているのに
僕に話しかけてるのに



須藤くんからの冷たい眼差しに
目を奪われて声が出ない



ストーリーメニュー

TOPTOPへ