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神々の性

第1章 我の御霊を宿せ、人間よ。














子猫をナズに渡し、ダンボールの底に着なくなった服を敷き詰めて一部だけあけておき小さい箱を入れてその中に新聞紙の細かく破いたものを詰めた





「ナズ、ばあ様にきいてくるから子猫ちゃんみててな」




「わかったっ」







家の渡り廊下を進み離れへと足を進めた









あたしの家は大昔からの造りで離れが渡り廊下で繋がっている。まるで鎌倉時代?とかの貴族の家みたいな。



だから離れにはこの家のご長寿である

あたしのおばあちゃん(ばあ様)の部屋がある













離れ家の一番奥の間の前まできて正座し
中から声がかかるのを待った







ばあ様は耳が良い。

だからいくら気配を消して近づいてもすぐにバレる














「.....お入り七草」





「失礼します」





襖をあけて一礼し中へと入った







「...どうしたんだい」






キレイな白髪のセミロング
たれたくっきり二重まぶたで茶褐色の瞳
掠れたハスキーの声
いまだ健在のピアスホールからは翡翠でできた玉のピアスが揺れている






もうすでにあたしの言いたいことはわかっているはずなのに



面白そうにあたしがなんて言うのかとニコニコしながら待っている





だからこのばばあは苦手だ...






「ばあ様、もうわかっておいででしょう。あたしの様子を伺わないでください」





ばあ様の口角が大げさにクイッと上がった





「ふふふ 可愛い孫の顔を見てはいけないの?七草、お前は天性の感受性をもっている。しかし、私とはちがう。うふふ 我が孫でありながら、とっても面白いわ」





はじまったよ




またこれか…意味不明


印があるからってなにが天性の感受性だよ




そんなもんあたしには関係ない。あたしはあたし






「...で、よろしいですか?あの子猫を飼っても」





「私には寄せ付けないと約束できればよかろう」




また口角を上げながら目だけあたしを見つめて不気味な笑みを浮かべた





「...ありがとうございます」





お礼を言うと早急に部屋を出てナズのもとへ戻った









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