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愛してるのに,愛せない(続)

第1章 スキマ(続きから)

((宇野side))





''千晃は深い傷を負っている''




千晃は夏,精神的に辛くなってしばらく学校を休んで入院したことがあった




そのときに担任の先生に告げられた言葉




詳しく教えてもらうことはできなかったけれど,先生の目はまっすぐだった




「お前らが,千晃を守ってやってくれ」




そういって先生は私たちの前で深々と頭を下げた




いつもは冷静なリーダーもこの時はとても混乱していた






あの日,みんなで誓った言葉



''もう千晃を1人にしない''








朝起きると,隣には相変わらず小さい千晃の寝顔




思わず笑みがこぼれる



((かわいいなあ))




リビングに行くと,はしゃぐにっしーとだるそうにご飯を食べるみんなの姿




浦「あら宇野様,起きたんですね」

宇「おはようございますぅ」

西「あれ,千晃は?」

宇「それがね,フラッシュバックで夜あんまり寝れなかったみたいで…」

秀「そ…っか…」

宇「2時になっても寝返りうってたから一緒に寝たんだけど,今日は起きるの遅いかも」

日「寝かせておいたほうがいいかもね」

與「今日USJ行ったら最後やもんな〜」

浦「千晃がめいっぱい楽しめるようにしないとだな」

宇「そうだね」



少し背伸びをしてから,旅館のおいしいご飯に手をつけた

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