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はっぴぃえんど⁈

第27章 story27 ぱられるわーるど②

*Mside*

翔を早く抱き締めてあげたい。

天井とドアのすきまからなら中に入れそうなので、踏台のようなものがないか個室の周辺を見回すが、残念ながら見当たらない。

やってきたマネージャーとどうするか相談する。

「ドアを蹴破るのはマズイよな」

マネ「それは最終手段にしましょう。それより俺が補助しますので、上から入るのはどうですか?」

「オッケー。やってみる」

マネージャーの肩を借り、ドアの上からの進入を試みる。

ドアに手をかけ、よじ登ると蹲った翔の姿を確認できた。

「翔、大丈夫?」

俺を見上げる翔の顔は真っ青で、でも俺の姿を見ると嬉しそうに微笑んだ。
抱き締めて、トイレから出ると、真っ直ぐに駐車場に行き、翔を後部座席に下ろした。
体の具合を聞きたかったけど、頷くのが精一杯なんだと感じ、このまま病院に向かうことにする。

マネ「櫻井さんの事よろしくお願いします」

「ああ。後、落ち着いたら連絡するから」

マネ「分かりました。体を一番に考えて下さいね」

明日も仕事が入ってるはずだし、仕事の内容と体調次第では、調整が必要になるはず。でも、嫌な顔1つせず、翔の体を心配してくれるのに感謝し、その場を後にした。


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