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＊M side＊

「納得していただけましたか、お姫様」

翔「姫じゃないもん」

「翔は、俺だけのお姫様だよ」

ぷんとした顔がまた可愛い。
翔を抱きしめながら、ふと思う。

世間に知られてはいけない俺たちの関係。
婚姻届も出す事ができない俺たちは、二人を繋ぐ確かなものがない。だから、余計に不安になるのかも。
この場しのぎかもしれないけど、愛を誓ってみますか。

「ねえ、翔…、健やかなる時も病めるときも、喜びの時も悲しみの時も、命ある限り愛することを誓います」

翔「き…急になに？」

「俺には翔だけってこと。俺たちを繋ぐ確かなものってないから不安になっちゃうこともあるけど、その度に俺は翔に誓うよ。俺の全ては翔のものだって」

翔「じゅん…ぐすっ…」

「泣き虫お姫様も誓って？」

翔の顔は涙でぐちゃぐちゃで。
涙をぬぐってあげ、俺と向かい合うように立たせた。

翔「潤…おれも…一生愛することを誓います」

そして、見つめ合い、どちらからともなく唇を合わせた。