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Baby love

第13章 末ズの大作戦。




M side



翔くんの部屋を飛び出してから、しばらく涙が溢れて動けなかった。



マフラーに顔を押し付けて、声を殺して泣く。
男のくせに情けない・・・



翔くん怒ってた。
傷付いてた。


全部俺のせい。




急に一緒に暮らすなんて言い出すから、戸惑っただけだったのに・・・



翔くんは、俺の事信用してないのか?
好きだって気持ち、伝わってないのかよ・・・



どうしよう。



家に帰りたくない・・・



M「カズ、まだ起きてるかな・・・」



しばらくコールしても出なくて、また泣きそうになる。
諦めて切ろうとした時、通話が繋がった。



M「カズっ、」



A「もしもし。」



M「・・・相葉ちゃん?」



A「ゴメン、今にの風呂入ってんの。
どうしたの、こんな時間に。」



M「あっ・・・ゴメン、デートだったんだ。」



A「あれ・・・今外にいんの?」



声のトーンが低くなった。
ヤバイ、心配されてしまう。



M「飲んだ帰りなんだよ!
ヒマだったからカズにかけただけ。
よろしく言っといて、」



A「迎えに行く。どこ?」



M「あはは、良いよ。1人で帰れる。」



酔ってるフリで誤魔化そうとしてるのに、どんどん声が震えてしまう。



A「にのちゃん、松潤が来たら喜ぶから。
たまには3人で飲もうよ。ね?」



M「・・・」



A「決定ね!すぐ行くから、
そこから動かないで。」



あくまで遊びに誘ってる感じを出してくれるのが、優しいよな・・・
結局甘えちゃう俺ってホントどうしようもない奴・・・









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