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Baby love

第15章 お姫様の救出?





「あとは若い者同士で。」



見合いお決まりの言葉を残されて、2人きりになった俺たち。



本来ならもっとユックリできるような店に移動するのが良いんだろうけど・・・
ココでキッパリ断わらせてもらおう。
長引かせたくはない。




S「あの、この見合いの事なんだけど・・・」



「私じゃ、ダメですか?」



少し潤んだ瞳で、小さな声で彼女が言った。
食事中、社交辞令以外はほとんど喋らない俺の態度で、察しはついてるんだろう。



S「・・・ゴメン。」



やっぱり、この見合いは受けるべきじゃなかったんだ。
無意味に彼女を傷付けてしまった。



S「正直に言うけど、
俺、好きな人がいるんだ・・・」



「やっぱり・・・」



S「え?」



切なげだった彼女の目がキラリと光った気がした。



「そうじゃないかと思ってたんです・・・」



うんうん、と頷きながら俺を見る目が輝いている。
あれ?なんか思ってた反応と違う。




S「あの・・・」




この良く分からない状況をどうしようかと口を開いた瞬間。




M「翔くんっ!!」



「きゃあっ!!」




バンっとドアの開く大きな音と共に、俺の恋人が現れた。
彼女が驚いて立ち上がる。



S「・・・・・え?!」



なに?!なんで?!



S「何でココにいんの?!」



M「翔くんゴメン・・・って、あれ?」



潤が彼女を見て驚いている。
やっぱ潤も覚えてるか。
まぁ見合い相手が知ってる顔だと驚くだろうけど・・・









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