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Baby love

第19章 潤くんの大ピンチ。




M side



仕事が終わって、めちゃくちゃ変装してローションを買った。
恥ずかしくて死ぬかと思った・・・
今度からは絶対前もってネットで買おう。



翔くんにメールしてみたら、もう家に帰ってると返事がきて少しガッカリする。



合鍵、使いたかったなぁ。



M「・・・でも、早く翔くんに会えるんだし。」



いっぱいキスしてやるなんて言われたけど、そんなすぐセックスになんないよな?



お腹空いてるだろうと思って食材買ってきたけど、作ってる間待ってくれるかな・・・
押し倒されちゃったりして。



ピンポーン、とインターホンを鳴らしてドキドキと待つ。
ただいまのキスとかして驚かせてみる?
いや、俺がそんな事出来るわけないか。
落ち着け俺。



M「・・・・・ん?」



遅い。
まさか居ないとか無いよな。



寒いし荷物が重いし早く入りたいんだけど・・・。
もう一度インターホンを鳴らしてみても、反応が無かった。



鍵、使っちゃうか。
そのために渡されたんだし!



ガチャリとドアを開けると、リビングには電気がついている。
なんだよ、居るのか?



M「翔くーん、あれ?」



リビングに入っても、翔くんは居ない。
お風呂もトイレも。



・・・まさか。
ベッドで待ってて、俺が近付いたらそのまま引きずりこむつもりなんじゃ・・・



翔くんならあり得る。
なんせ前科がある。



そうなったら離してくれないだろうし、先に食材を冷蔵庫に入れておこう。



なんだか翔くんに振り回され慣れてきたぞ。
そんな自分がイヤじゃないな、なんて思いながらそっと寝室を覗いてみた。



M「・・・いた。」



布団もかぶらずに、洋服のまま仰向けで寝てる翔くん。
胸が規則正しく上下して、本当に眠ってるみたいだ。



M「翔くん、起きてるんでしょ?」



警戒しながらユックリ近付いてみれば、その寝顔に思わず息を飲む。



閉じていても分かるくっきりとした二重の線に、長い睫毛。
少し開いた、セクシーな赤い唇。



うわ・・・
俺が襲っちゃいそう・・・



M「翔くんてば、」



S「ん・・・」



少し顔を傾けただけで、また寝息を立て始めた翔くん。
あれ・・・本当に寝てるじゃん。






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