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Baby love

第3章 たぶん、恋をした。




M side



O「・・・顔赤い。」



M「まじで?!」



バッと顔を覆って隠した。
赤い顔なんか翔くんに見られたくない!!



O「・・・ような気がした。」



M「・・・・・・・。」



殴りてぇ。



O「俺が先に入ってやるから。
手、繋いでてやろっか?」



M「誰が繋ぐか!!」



O「ふふ、俺も手繋ぐのはちょっとイヤだ。」



ふにゃっと笑って、俺の前を歩くリーダー。
後ろをトボトボとついていくと、ん、と手を差し出された。



M「だから繋がねーっての!!」



O「はははっ、おもしれー。」



ガチャッとドアを開けて、リーダーが楽屋へ入っていく。



慌てて俺も入ると、既に全員揃っていた。
挨拶もそこそこに、逃げるように着替えを始める。



翔くん、元気無いような気がしたけど・・・。
大丈夫かな。



S「潤、頭痛だって?」



M「っ!!」



翔くんが、俺を心配そうに見つめる。



M「・・・・・・・。」



自然と翔くんの唇に目がいってしまう自分がイヤだ。
その唇で、おれは・・・



S「潤?」



名前を呼ばれて、一気に熱が集まる。
体が熱い・・・



S「顔真っ赤だぞ、熱でもあるんじゃ・・・」



伸ばされた手が俺の頬に触れて、ビクッと体が震えた。



M「それ以上触ったら、殺す・・・」



S「え?!」



O「ぶっ・・・」



涙目になっているのが自分でも分かる。
情けない。
てか何笑ってんだリーダー。



S「こ、ころ・・・?」



とりあえず翔くんの動きが止まったので、ホッとした。
こんな気持ちで触れられたりしたら、普通じゃいられないっての。




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