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いつまでもいつまでも

第2章 男の威厳!

「あっ、もしもし紫乃」

「うん」

「悪いけど、デスクの上に茶封筒ないか見て!」

「えっ、あっ、ちょっと待って!
あっ、あったよ!」


「今日の体調は?」

「うん、大丈夫だよ。
安定期に入って、悪阻もなくなったしね」

「そっか、なら良かった。
悪いけど、夕方の四時までに○○ホテルのロビーに届けてくれない?
お客様とそこで打ち合わせなんだけど、その封筒の中の書類が必要なんだ。
頼めないかな?」

「しょうがないなー
いいよ!」

「打ち合わせはすぐ終わるから、その後、飯でも行くか?」

「うんうん」

「お洒落してこいよ!
気分転換に美容室にでも行ってきたら?
家事も休んでたまには息抜きしろよ」

「有難う…
じゃあ、四時に届けるね!」

電話の向こう側から、紫乃のはしゃぐ声が聞こえた。

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