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腐男子恋愛日常-parallel world-

第4章 ~深まる友情と芽生える恋心~

だけど、次の休み時間になって数学の教師が出て行くと、綺羅と鈴村が俺のとこに来た。

「なあ、歩はどうして保健室に行ったんだ?」

「数学の先生は、体調不良で保健室に行ったって言ってたけど、あれは嘘なんだろ?」

「……。」

2人の質問に、俺は黙って答えなかった。

「答えろよ!
俺と総一朗も、クラスのみんなも体調不良が嘘ってくらいわかってんだよ!」

鈴村は、俺に声を荒らげて言う。

周りを見ると、綺羅と鈴村だけじゃなくクラスの奴らも、俺のことを睨んでいる。

「歩は、梶が仲間2人と廊下を歩いて行ったあと、きみが心配だからってこっそり後をつけて行ったんだよ」

綺羅は、冷静に言うが目は怒りに満ちていた。

「その時までの歩は、今まで通り元気だった
それなのに、梶が教室に戻って来た時間帯には体調不良で保健室って…。」

「……お前達に答える義務も権利もない」

「ふざけんな!!」

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