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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第15章 2度目のさよなら。

私は嘘をつきました。

彼女のためにではなく
また自分のために。


彼女の幸せを喜ぶ気持ちは嘘ではなかったと信じたいです。
ただ、私自身が幸せかどうかは
明らかでした。


自分の人生でも一番つらい年
2017年はまさにそんな年でした。


その思いは
彼女からのメールで
さらに深まりました。


彼女に気を遣ったのではありません。
自分の惨めな姿を認めたくなかったから
私は彼女に嘘をつきました。

最後の嘘をつきました。


彼女はそんな私の気持ちに気づいたのかもしれません。


『こんばんは。
宜しければ、やましい事は無しで、御飯だけでも行きませんか?』


彼女からのメールに
私は激しく動揺しました。

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