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Best name ~ 追憶 ~

第2章 私の希望

告白に返事をした私に

彼はゆっくりとキスをしてくれた。






初めてだった・・・





やわらかで あたたかい・・・


やさしいキス。










ドキドキ・・・ドキドキ・・・







心臓は大きな音を鳴らし続けるけど

心は・・・すごく穏やかだった。





ゆっくりと・・・

それでいてしっかりと

私を抱きしめる力強い腕・・・。






頭や背中を撫でてくれる

大きくて、あったかい手・・・。






出逢ったころから思ってた・・・。



どこかで私・・・思ってた。




彼のこの手・・・



少し体温の高いぬくもり・・・。




私・・・このぬくもりを
どこかで知っていた。


幼いころから・・・。




そう・・・。




彼のもつ、このあたたかさは



大好きだったおじいちゃんに
よく似ていたのだ・・・。





大きな手で・・・やさしさで
私を包みこんで守ってくれる

そんな手・・・。





魔法使いみたいな

あったかい手・・・。










世界中…すべてのものから
守られたような気になる…

あたたかくてやさしい

大きな手の中で
私は眠っていた。













私でも・・・少しは大人になれたかな?






恋愛すること・・・

人を好きになる幸せを知った今の私・・・。








こんなに

幸せなことなんだね。








人を好きになるって・・・






好きな人に

好きって言ってもらえることって・・・





こんなに・・・幸せなんだね

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