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Best name ~ 追憶 ~

第7章 ホントのキモチ・・・

リョウキの両親に対面が叶った私は

またひとつ…幸福感に満ちた思いでいる



彼氏の家族に会う

それも…将来を見据えて

彼の両親に会うって

やっぱり特別な事でしょう?



少なくとも、私の人生では初めてのこと

特別で…そして

とても嬉しい事だった




初めて見る

リョウキの生まれ育った家





・・・を見たときは

私…結構尻込みしてしまったけれど





なぜ?





彼の実家が・・・その地域の広さに対し

とても大きかったからです(笑)





『こ・・・ここ?おうち?リョウキ?

ここが・・・リョウキの』







〃TAKIGAWA〃







表札も…間違えない


と言うか…彼本人に
連れられて来てるのだから

間違えようもありません





『?…よそのうちに連れてってどーする(笑)

早く入れよ』



私がポカンとしている理由が
あまりピンと来ないらしい彼は
苦笑いして私を招き入れてくれました





それは・・・リョウキにとっては

当たり前にある

〃生まれ育った家〃だから

かも知れません





でも・・・






『・・・』



〃お・・・おっきぃ〃





彼を入れても…4人家族と聞いている

リョウキは家を出ているから

つまり実質は・・・住んでいるのは3人






〃ひ・・・広くないですか???〃






都心のど真ん中…とかではないけど



都会生まれ、都会育ちのリョウキ



都心をはなれた

いわゆる、閑静な住宅街でしょうか




キレイな住宅が沢山並んでいるけれど

一際、目立つ…と言うか

大きな家だという印象です






『リョウキってさ・・・』





『うん?』






『・・・』




実は・・・お坊っちゃん???




なんて言おうとして(笑)
私は口をつぐんでいました





だって・・・

息子二人を大学まであげて

お兄さんは医師で

彼も上場企業に勤めていた…




どんな…ご両親なんだろう?



すごく…教育熱心で

しっかりした両親なのかな?




なんて




彼は彼だから…それは何だって良いのです





要は私・・・



最初に尻込みしてたんです(笑)

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