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Best name ~ 追憶 ~

第7章 ホントのキモチ・・・

私は…そう言って

リョウキの背中に回していた手に

力を入れて抱き返した





『だから…オシオキだ(笑)』







『・・・』








『ジョーダンだ(笑)』






ジョーダンだ・・・

いつもの彼のセリフ



耳に馴染む

心地の良いリョウキの声










『・・・いいよ』












『へ・・・???』







リョウキが…少し脱力した声を出す







『オシオキ・・・いいよ』







『???(汗)』









『リョウキが・・・不安じゃなくなるまで』








私は…リョウキの大きな背中を
精一杯・・・抱きしめた










『・・・~・・・バカ』





リョウキは…一瞬…ちょこっとだけ

(見えないけれど多分)真顔になって

私を抱き返して、頭を撫でてくれる







もう…余計な事を言うのは…よそう

私は、そう思った





『ごめん・・・リョウキ

さっきみたいなこと

私…もう、言わない』






『クス・・・それでいい

よくできました(笑)』








『・・・っく…』







『~・・・泣くな(笑)オシオキだぞ?』







『ん・・・』






『~・・・そうだな♪アイル

せっかく親も〃公認の仲〃になったんだし?

この際、子どもも作っておくか?(笑)』








『な・・・???・・・リョウキ』







『ふふ・・・せっかく
〃こういう状況〃だし?(笑)

今日のアイルは・・・
オシオキ大歓迎らしいしな?(笑)』






リョウキが…イタズラな顔をして
止めていた体を少しずつ動かし始めました






『か…か…歓迎なんて…っ言ってない

大歓迎なんて…もっと言ってない…っ』







『クス・・・ジョーダンだ(笑)』






いつもの彼の表情を見て

いつもの彼のセリフを聞いて

私は…リョウキの〃いちばん近く〃…

彼に抱かれたまま眠りにつく










不安な気持ちとは何でしょう・・・




恐れるって・・・何でしょう





少なくとも




今の私には




感じない気持ち・・・

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