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Best name ~ 追憶 ~

第10章 私の家族

あれから・・・少しして



私とリョウキは

揃って役所に婚姻届を提出して




〃夫婦〃になりました・・・。







私の大好きな彼は


大好きな・・・〃旦那さん〃になったのです









『おはよう・・・リョウキ』



『おぅ・・・おはよ』





何気ない朝






じっ・・・






『?・・・なんだよ(笑)

起きてるかアイル?

目ぇあけてまだ寝てんのか?(笑)』







『え…?・・・ぇっと・・・今日も

〃そびえ立ってる〃なぁ、と思って』








『やかましい・・・(苦笑)』



体の大きなリョウキの姿

私が見上げるのはごく当たり前の

〃いつものこと〃…





この人が・・・となりにいる





そんな当たり前が

今でも…〃夢じゃないかなぁ〃なんて

ふと、こんな風に思う日もあるのです








色々・・・色んな事がありました




私とリョウキは


沢山の人と出会い


沢山の人たちの優しさに包まれて


こうしています





あ、籍を入れる前に

両家の顔合わせてをした時には

ソウタさんは相変わらずの

お父さんっぷりを見せてくれて・・・







『ゎ…私は…アイルが幼少の・・・こんな

こんっっな、~小さな時からですね

アイルを見ておりますが…っ』





滅多に着ない、慣れないスーツ姿に
いつかお披露目した(?)オールバックの
ヘアスタイルで…

カチコチに緊張して
身振り手振りしながら
私の事をリョウキの両親に話すソウタさん

・・・いくらなんでも
そんなに小さくなかったでしょうに私(笑)

なんて…ツッコミは心の中で入れて



『アイルは本当に…本当にですね…っ

昔から手のかからない子でして…~~

何とぞ…何とぞ宜しくお願いを・・・』



私は…保育園に預けられる
幼児じゃないんですから(笑)


なんて…ツッコミつつ
私は嬉しかった



未婚でありながら

娘を嫁に出すと言う

大業を成したソウタさん




相変わらずの優しい

私の〃お父さん〃です




そして…みなさんご存知の通り

ソウタさんは、この後

自らも〃お嫁さん〃を迎えて

自分の家庭を持つことになるのですが・・・




果てしなく

忙しいソウタさんであります(笑)

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