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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第17章 浅井久美34歳(タクシードライバー)②

弁当を食べ終えタクシーは再び走り出す。

と言っても私の運転だけど。

「相葉は行きたいところ無いの?」
「運転する浅井の横顔を見てるだけでいい」
「それも料金に加算しておくわ」

相葉の本気とも冗談とも言えぬ話に
付き合いながら
私は別のことを考えていた。

このタクシーはLPガス車。

よって運転しながら
LPガスを扱うスタンドを探していた。

こんなことなら満タンにしておくべきだった。

このご時世だというのに
タクシーに装備しているのはDVDナビだし
勤務中のスマホの持ち出しも
禁止されているから
自力で探すしかなかった。

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