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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第17章 浅井久美34歳(タクシードライバー)②

車内は冷えきっているというのに
気は焦り冷や汗をかく。

「浅井。落ち着いて」

そのわりに相葉は冷静だ。

その様子が私を苛つかせる。

「相葉はいいよねッ。ただ乗ってるだけで
いいんだからッ」

そして、つい余計なことを口にしてしまう。

「そうだね。取り合えず車停めてみようか。
闇雲に走るよりはいいと思うよ」

だからって民家のひとつもない
こんな山奥に……

取り合えず相葉の言う通り
タクシーを停車した。

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