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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第2章 櫻井翔の事情①

救急車を呼ぶのは大袈裟すぎるか?

そもそも俺は携帯を所持していなかった。

「送るよ」
「え……」

彼女を抱きかかえた。

さすがに自転車まで運ぶ術はなく
この場に一晩置かせてもらうことにした。

コンビニに向かって一歩二歩と
歩みを進めると
遠方に集団の人影を目にした。

いくら活動休止中とあっても
この状態を晒すわけにもいかない。

「はぁ……はぁ……」

当然ながら辛そうな彼女を
この場に置き去りにするわけにもいかない。

やむを得ず踵を返し
自宅マンションへ向かった。

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