無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

独身女性で友達と呼べる人も居ない私は
年明けから時間を持て甘し
惰性で店を開けた。

この土地(都内某所)は住宅街や繁華街
どちらにもそぐわないが
アンティークショップや古着屋が
やたらとひしめき合っている。

そして緑もそこそこあるし
ウォーキングに適する公園もある。

環境的には嫌いではない街並み。

新年早々どうせ客なんて来ないだろうと
カウンター越しにタブレットで
何となくニュースを眺めていた。

【嵐 活動休止の隠された裏側は！？】

「また嵐ネタか。隠された裏側って
普通に表じゃん」

誰に聞かせるわけでもなく
つい、一人呟いてしまう。